風にまかせてシャベリン

独学で英語を喋れるようになるための学習方法

もうすぐ定年退職・65歳まで何しよう?

英語でおしゃべり大好きシャベリンです。

シャベリンは、3月末で定年退職を迎えます。

長いような短いようなサラリーマン人生。ある程度は想定の範囲内だったけど、海外勤務や2回のリストラ(半導体メーカー、電子機器メーカーの子会社)は想定外でした。

派遣先との契約が解除になったので、4月からは無職です。正社員じゃないから、再雇用もないし、遊ぶお金もないけど、働く気もありません。年金は65歳までもらえないけど、奥さんが自営とパートで働いているから、生活だけはなんとかできますけどね。

昔は、この時期になると、以下のイラストのような退職者への花束贈呈と本人からの挨拶の言葉を聞くシーンをよく見かけましたが、最近は、めっきり減りましたね。今、務めている派遣先の部品メーカーでは、毎月のように若手~中堅クラスの社員から、就業時間間際に、メール一斉配信で退職の挨拶が届くのが恒例となっていますが、終身雇用なんてまやかしだったんだって、本当に気がつかされますね。

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そしてやはり最も想定外だったのが、60歳から年金をもらえないようになったことですね。国民は、もっと怒らなきゃいけない状況なのに、政治家や企業の幹部は、相変わらず接待や横領などを繰り返している。さらに、2021年4月から高齢者雇用安定法が施行されて、「70歳までの就業機会の確保」が企業の努力義務になりましたが、将来的には「完全義務化」になる可能性が高いそうです。年金支給を70歳まで引き上げるために雇用側から既成事実化しているとしか思えないよね。

65歳まで何しよう?

お金はないけど、ゴルフがしたい。
傍(はた)を楽にするためではなくて、自分がやりたいことのために働きたい。


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英語が話せるとあなたの未来が変わる

英語でおしゃべり大好きシャベリンです。

シャベリンは、アフターコロナのこれからの日本において、社会人の「英語スキル」の向上が「日本再生」のカギとなると考えています。コロナや地球環境問題に対応して、世界的にリモートワーク、地産地消リユース・リサイクルが進むため、貿易や観光などの物や人の移動が主体ではなく、IoTによる遠隔操作やリモート支援によるネットワークサービス主体のビジネスモデルが必要になってくるからです。そして、それは「中学英語をどれだけ流暢に話せるかにかかっている」のではないかとも考えています。なぜなら「日常英会話」も「ビジネス英会話」もほとんどが中学英語でできているため、誰でもその気になれば短期間に習得できるし、自分の仕事に限定された範囲であれば、専門用語を集中的に学習しさえすれば、すぐに実践で使えるようになるからです。

一方、英検、TOEIC、IELTSなどの語学資格を持つことは、留学、就職、昇進、昇給等にも影響しますし、必要に迫られて語学力も向上するので、能力とやる気のある方が目標として設定することは良いことだと思います。ただ、一般の社会人にとっては、それよりも実際に「聞ける・話せる」のコミュニケーションスキルを向上させることの方がはるかに大切だと思います。なぜなら、それぞれの業界や職場において、その専門スキルをもった人が直接、海外の人と英語で交流した方が「語学専門」の達人にお願いするよりもはるかに効率的で生産性が高くなるからです。

英語がハブ言語になっている

最近のGoogle自動翻訳の精度向上を見て、このまま翻訳機能が進歩すれば英語学習は必要なくなると考える方がいます。でも本当は逆で、むしろ翻訳機能が進歩すればするほど英語学習がますます必要になってくると思われます。

1. 翻訳機能の限界

機械翻訳は、1970年代後半、ルールベース翻訳から始まりました。ルールベース翻訳とは、「この単語はこう訳す」というルールを機械に登録し、そのルールに沿って翻訳していく仕組みです。この仕組みですと、文法や単語の意味などをひとつひとつ登録していかなければならず、ルールに当てはまらないものには対応できません。

そこで、1990年頃に登場したのが、統計翻訳です。統計翻訳は大量の対訳データを解析し、その統計結果から適した訳し方を割り出す仕組みです。この統計翻訳という仕組みは、対訳データ量がカギとなりますが、Webの登場によって大量の対訳データが流通し、コンピュータの精度も上がって高速処理が可能になってきたため現在の主流な方式になっています。

統計翻訳は対訳データ量がカギとなるため、大量のクラウドデータを持っているGoogleのような企業がデータ収集の点で有利となります。そして特定の分野ごとの対訳データをどれだけ持てるかによって翻訳の精度が決まります。実務翻訳など、ある程度、定型文が決まっている分野であれば翻訳可能ですが、対訳データ量が少なく、あまり公開されていない言語や分野に関しては、翻訳の精度を上げることが今のところ難しいと考えられています。

2. 英語がハブ言語になっている

Google翻訳は、中国語→日本語に翻訳する場合、中国語→英語→日本語の2段階のプロセスで翻訳しています。その理由は、英語をハブ言語とすることで翻訳プログラム数を劇的に減らせるからです。確かに主要な言語間での翻訳プログラムだけでも相当な数になりますし、対訳データ量から考えても英語をハブ言語にするしかないのではないかと思います。

英語がハブ言語になっているため、2段階プロセスでの翻訳の精度は当然ながら低下します。このとき、英語で直接、読み書きすることができる能力があれば、かなり正確な情報を入手することが可能になります。さらにビデオ会議の翻訳システムや「ポケトーク」のようなポータブル翻訳機を使えば、今まで以上に世界中の人たちと英語で交流できるチャンスが広がります。翻訳機能の進歩によって、英語ができる人はますます翻訳機能の恩恵を受けることができるようになるのです。

英語が話せることの3つのメリット

第3位:英語ができる人に見える

テニスの錦織圭選手は、試合後のインタビューでかなり流暢な英語を話しますよね。中学2年から渡米し、名門テニススクールIMGアカデミーでトレーニングをしていましたが、ルームメイトとの選手との会話で英語力を伸ばしていったそうです。そして彼が世界的にも知名度が高いのはテニスのみならず英語が流暢に話せることも関係あるのではないかと思います。会社員も同じです。シャベリンも50歳で海外企画で働いていたときに他部門の業務の通訳をお願いされることがありました。海外事業所とのビデオ会議の際に、他部門のメンバーを集めてプロジェクトを推進していたので、英語が流暢というイメージが他部門まで広まってしまったことが理由です。

第2位:企業内のコア人材とつながれる

日本の企業では、経営者や管理職の方でも英語を苦手とする方が多いですし、現場の担当者でも英語を使える方はまだまだ少数派です。シャベリンは、30代の頃にアメリカのベンチャー企業との共同開発のため、半年間、企業先で駐在した経験があるのですが、その会社の社長(台湾人)、副社長(インド人)とも面談したことがあります。リストラされて別の会社に転職したときも、イギリスの企業から導入した設計技術の支援担当として米国支社長(アメリカ人)と国内の半導体商社を同行訪問した経験もあります。このときのTOEICスコアは600点程度でしたが、ビジネス英会話で困ることはありませんでした。このように、英語が話せると企業内のコアな人材とつながることができます。業務実績や職位がないと通常会うことができない人材に顔を覚えてもらえることはかなりのメリットになりますね。

第1位:世界があなたの売り手市場になる

あなたが英語を話せるようになれば、世界があなたの売り手市場になります。会社員としても個人事業主としても世界を相手に仕事ができるようになります。高速・大容量・低遅延の通信インフラとセキュリティの高い決済システムさえあれば、住んでいる場所や学歴、職歴に関わらず、複数の業務を並行して行えるようになってきます。会社と個人の関係が対等になり、会社と個人、個人同士がスキルや時間をシェアして働く社会が実現するのではないかと思います。すでにアメリカのリモートワークの普及率は85%だそうですが、アフターコロナの日本においても、ジョブ型雇用が普及してくれば、いずれ複業・副業があたり前になっていくと思われます。これは、企業にとっては、年歴、性別、国籍に関わらず多様な人材の確保につながり、個人にとっては複数の収入源を持てるので経済的なリスクヘッジとなり、多様なスキルの向上にもつながるのではないかと思います。人生100年時代は、時系列の「ライフシフト」ではなくバーチャル空間の「スペースシフト」を生きる時代かもしれませんね。

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人生100年時代にライフシフトなんてできるの?

英語でおしゃべり大好きシャベリンです。

社会人デビューしたての頃って「あれもしたい、これもしたい、もっとしたい、もっともっとしたい(ブルーハーツ/夢)」と思っていても、新人は、仕事で覚えなきゃいけないことも多く、専門スキルや資格取得の勉強もあるのに、お誘いも断りづらいから、なかなか時間がとれませんよね。遊びに行きたい、趣味もやりたい、旅行もしたい、デートもしたいのに、会社側はTOEICスコアの最低基準なんかを提示してくる。さらに、結婚して子供ができたりすると、家族サービスで時間もとられる。そして、30代半ばも過ぎて、最初の中間管理職になるチャンスもライバルに奪われてしまうと「限られた時の中で、どれだけのコトが出来るのだろう(AI/Story)」と半ば諦め状態のまま、惰性で仕事をしている方も多いのではないでしょうか?

人生100年時代の資産形成

2017年の流行語大賞にもノミネートされ「人生100年時代」の火付け役ともなった「LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略(リンダ・グラットン)」というベストセラーとなったビジネス書のことを覚えているでしょうか?本書によると、世界の平均寿命は10年に2~3年のペースで伸び続け、日本では、2050年までに100歳以上の人口は100万人を突破する見込みで、2007年生まれの子供の半数が107歳まで生きるとの予測です。寿命が100年の時代を前提にすると「教育→仕事→引退」の「3ステージ型」の人生は崩壊してマルチステージの人生に移行するので、有形資産(マイホーム・貯蓄等)に加えて3つの無形資産=生産性資産(スキル・知識等)、活力資産(健康・人間関係等)、変身資産(自分のアイデンティティ・人的ネットワーク等)を築いていかなければならないと筆者は提唱していますが、そんなこと可能なのかなって疑問がわいてきます。

「鶴は千年、亀は万年」そして「人は百年」と言いたいのでしょうか。鶴の寿命は20~30年、亀の寿命は50年、ゾウガメでも100年程度。「長寿でめでたい」という意味で使われていますが、本当は、仙厓義梵という禅宗の僧が残した言葉で「先年あるいは万年生きられるかわからないが、天から授かった寿命を全うしよう」という意味です。全ての人が、100歳まで健康で文化的な生活を送れるのなら、幸せな人生と言えるのでしょうが、 少子高齢化が避けられず有形資産すらどんどん目減りしていく日本において、現在の雇用環境でどうやって無形資産を築いていけるのでしょうか?生活のために日々、日銭を稼ぎながら、新たなスキルを身につけて、複数のキャリアを形成したり、自分の夢だけを追い求める生き方は、一部のエリートや資産を持っている方を除いて、大多数の方には難しい生き方ですね。

行政機関には頼れない

一方、行政機関の政策は、どこも似たりよったりで、企業・工場誘致や地域の特産品・観光資源等を活かすために道路、鉄道、空港などの整備や、健康とか文化的な町とかいう名目のスポーツ施設や郷土博物館とかの箱ものばかり立てたがるけど、そんなお金があるのなら、小中学校への一人一台のPC導入だけのインフラ整備ではなくて、市民全員がITで情報発信できたり、英語で日常会話ができるような無料のスクールを開設してもらったりした方がはるかに役立つと思うんだけど、ソフトパワー的なことを行政機関はなぜかやりたがらない。起業の仕方とかファイナンスについても教えてくれれば、複数のキャリアを築くきっかけになるかしれないのに。

人生なんてあっけないね

「人生なんてあっけないね、まして若さはあっちゅう間(椎名林檎/長く短い祭り)」。そうだとしたら、ライフシフト」なんてことは考えずに、若いうちになるだけ早く短期間で習得できてコスパの高いスキル」を身につけて実践で使うことです。特に『英語スキル』は、ITとのシナジー効果も高く、5G以降は、さらに高速、大容量、低遅延でマルチ接続可能なコミュニケーションが取れるようになってくるでしょう。『IT』✕『英語』が進化すれば、国も地域も地位も年齢も性別も関係のない、本当に自由で民主的な世界が実現していくと思います。例えば、あなたにとってはローテクで何の役にも立たないと思っているスキルでも「アフリカ」のようにこれから発展していく国においては宝のようなスキルばかりのはずです。ネットを介してP2P(Peer to Peer)で個人と個人が繋がる時代になれば、国家や企業に頼ることなくお互いのスキルをシェアし、助け合って生きていく社会が実現するのではないでしょうか?


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Heal the World

英語でおしゃべり大好きシャベリンです。


今回は、Heal the Worldです。

キング・オブ・ポップ」ことマイケル・ジャクソンが、1991年に世界で3200万枚売り上げた大ヒットアルバム「デンジャラス」からのシングルカット曲です。内戦や政府による抑圧、人種差別や貧困等で苦しんでいる世界中の子供達が、様々な暴力や差別、病気といった不幸にさらされないようにとマイケル自身が作詞・作曲した楽曲です。地球温暖化やコロナ渦中の今だからこそ、この歌詞の意味を他人事ではなく自分事として感じてほしいですね。さて、この楽曲では『there is/are 構文』を覚えましょう。これは、「~がある」「~がいる」という意味で、不特定な物や人の存在を知らせるときに使用します。

There’s a place in your heart and I know that it is love
君の心の中にその場所がある、そしてそれが愛だと僕はわかっている

And if you really try you’ll find there’s no need to cry

そして君が本当に努力したならば、もう泣く必要なんてないことに気づくだろう

In this place you'll feel there's no hurt or sorrow
この場所では君も感じるだろう、痛みも
悲しみもないってことを

There are ways to get there
 
if you care enough for the living
君が命のことを十分気にかけたなら、そこにたどり着く道はあるんだ


There are people dying
 
if you care enough for the living
日々をもっと注意深く見つめてみれば、死んでいく人々がいるのがわかる

If you want to know why 
there’s a love that cannot lie
もしも理由を知りたいなら、
そこには嘘のない愛がある

there is/are 構文基本形:there is/are+主語(単数/複数)+場所を表す語句、to不定詞、現在分詞、形容詞、関係代名詞
聞き手にとっての新情報の存在を伝えるときに使います。
例)There is a book on the table.(机の上に本があります)
例)There is no need to hurry.(急ぐ必要はありません)
例)There is a man walking on the street.(道を歩いている男がいます)
例)Are there any tickets available?(チケットはありますか?

例)There is a movie that I really want to see.(すごく観たい映画があります)

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「プログラミング」✕「英語」はレアカード

英語でおしゃべり大好きシャベリンです。

3月に入り、ひな祭りも過ぎて、だんだんと春らしくなってきましたね。この季節は、卒業間近の学生の方々にとっては、入社式に向けて期待と不安が入り混じっている時期ではないかと思います。昨年同様、今年もコロナによって大きな会場での卒業式セレモニーなどが開催されないところも多く、気持ちの整理もつかないまま、仲間との別れと共に新たな旅立ちの日を迎えることになるのでしょうか。

シャベリンも30年以上前のことになりますが、大学を卒業後、京都を離れ、地方のメーカーに就職。新卒・一括採用後、数ヵ月の新入社員研修を経てから職場に配属されました。いわゆるメンバーシップ型雇用ですね。一応、人事から希望の業務とかは聞かれたけど、結局、その頃一番勢いのあった事業部に配属されてしまいました。

小学校で「プログラミング」は必修化、「英語」は科目

2020年から小学校で本格的に導入された「プログラミング」「英語」
「プログラミング」必修化され「英語」科目となりました。

「プログラミング」はプログラミング的思考を学ぶことで問題解決型思考につながり「英語」はコミュニケーションの基礎を学ぶことで実践的な英語力につながります。

これは、人口減少の避けられないこの日本において、ただ単にIT人材不足解消のためだけではなく、「論理的思考力」「情報発信力」を身につけることが未来の社会に適応し世界中でビジネスを進めていく上での喫緊の課題になっているからだと思います。

そして、これらを学ぶメリットは、この2つのスキルが、文系、理系に関わらず、世界中で共有できるスキルであるため、このスキルの掛け算が、世界とつながるための計り知れないインパクトをもたらすことです。いわゆるグローバル社会における「読み・書き・そろばん」に相当する「IT・英語リテラシー」を身に付けられることが最大のメリットではないかと思います。

ただ、残念なことに「日本」においては、「プログラミング」は、根暗、オタク、長時間労働的な「理系イメージ」「英語」英語講師、通訳・翻訳者等の語学専門的な「文系イメージ」です。これからの世界市場において、1億人の日本から75億人の世界へあなたの「スマホ」一台から誰もが情報発信できる時代なのに、日本では、両スキル共にまだ「少数カード」、ましてや両スキルを掛け算した「レアカード」の人はどれくらいいるのでしょうか?

「プログラミング」✕「英語」はレアカード

大学の専攻は、電気工学科でしたが、配属された先は、半導体事業部。
半導体って何?この「黒い毛虫」のようなものは何なんだ?

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家電製品やその内部の基板とか波形モニターとかを想像していた私は、半導体製造のクリーンルームと設計CADしか置かれていない職場に驚いたのです!半導体を電子機器内部に組み込まれている基板上の単なる電子部品(トランジスタ、抵抗、コンデンサー)程度にしか思っていなかった私は、この「黒い毛虫」の中に音声・通信・画像の処理回路が入っているなどとは想像もしていませんでした。

この「黒い毛虫」の正体はLSI(大規模集積回路)」です。LSI(大規模集積回路)」は、今ではスマホ、パソコン、家電、自動車等ありとあらゆる電子機器の中に組み込まれていて、存在すら意識しないで使っていますが、当時は、まだアナログ全盛の時代で、テレビもステレオもアナログだったし、デジタルといえば、電卓とゲームオタクが使い始めたパソコン(PC-8801)程度でしたから。

その後、事業部内の業務をオン・ザ・ジョブ・トレーニング(On The Job Training)と称して、いろいろ経験させてもらいましたが、やがて同期入社した新入社員もそれぞれ大学4年生時の卒業研究テーマに近い内容の職務にアサインされていきました。ところが、私と電力関連の研究室にいた同期社員の二人だけは、職務が決まらず残っていたのです。

私が大学で所属していた研究室の技術分野は計測工学でしたが、その年は、研究室で初めてソフトウェアチームを結成した年で、そのメンバーの一人としてBASICプログラミングを書くことになったのです。この経験が評価されたのか、私の方は半導体の設計CADの開発の職務を任されることになりました。ちなみにもう一人の同期社員は、液晶関連の職務にアサインされました。

半導体の回路設計が自動設計に移行する黎明期だったこともあったせいか、シャベリンは、いきなり技術部長の直属で設計CADのデザインキットを開発することになってしまったのです。いわゆる「特命係」ですね。まるで、刑事ドラマ「相棒」のような個室(CADルーム)を用意されて、相棒の亀さんすらまだいない杉下右京さんのような孤独な闘いが始まりました。

後日、最先端の設計CADが新規に導入され、開発を開始することになったのですが、なんとマニュアルが全て英語!米国製の設計CADで外資系の商社から導入したものだったからです。そして日本語のドキュメントは、簡単なチュートリアル(指導書)のものしかありませんでした。

大学4年生のときに「プログラミング」は、BASICで100ライン書いた程度、「英語」も英検2級程度だったのに、当時のエンジニアとしては「プログラミング」も「英語」もレアな部類のスキルだったのでしょうね。どの大学もまだ情報工学部を開設しておらず、エンジニアが英語を使う機会もあまりない時代でしたからね。いずれにしても「プログラミング」✕「英語」スキルの掛け算という「レアカード」をひかされることになってしまったのです。

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