TOEICはゴールまでのペースメーカー
英語でおしゃべり大好きシャベリンです。
皆さん、TOEICを受験したことありますか?
シャベリンは恥ずかしながら30~50歳までの20年間に40回くらいTOEICを受験しています。最初の頃は最後まで問題を解ききれず、マークシートの塗り絵ばかりでしたが、回数を重ねるとだんだん慣れてきてランナーズハイの状態になりまた受験したくなるのが不思議ですね。
TOEICは、全国の各都市で何度でも受験できて公式認定証も発行されますよね。これは、全国の各都市で参加できて陸連登録すれば公認記録証も発行される市民マラソン大会と似ていますね。人間の集中力の持続時間は90分が限界と言われているのにTOEICの試験時間は2時間(リスニング45分+リーディング75分)もあって休憩なしってところもマラソンに似ています。TOEICは英検のような合否ではなくて毎回スコアが発行されるのがミソで今度こそはと思えるからずっと続けられたのかなと思います。そういう意味でTOEICはまるでマラソンのゴールまで一緒に伴走してくれるペースメーカーのようです。時間配分を考えながらゴールまで走り切るので頭脳の持久力テストとも言えますね。
TOEIC730点の壁を越えられないのはなぜ?
TOEICを運営する国際ビジネスコミュニケーション協会によると、TOEIC730点以上を獲得している人の割合は、上位約25%です。また、この協会が公表している「TOEICスコアとコミュニケーション能力レベルとの相関表」を見るとTOEIC730点を持っているとBレベルに分類され、基本的にはビジネスシーンでも英語を使用することが可能であるとわかります。
リスニングで『発音』が聞き取れない
英語は日本語に比べて発音数も多い上に音声変化もあるため、複数の単語がなめらかに発音されたときには単語の前後がつながったり、音が省略されることを身につける必要があります。さらに英語は単語の文字を見ても正確な発音がわかりません。例えば、orangeがオレンジではなくオーリィンジに聞こえたり、waterがウオーターではなくワラ―に聞こえたりします。
リスニングで『音声知覚』ができていない
英語は日本語に比べてアクセント・イントネーション・リズムも異なるため、リスニングするときに音声を自然に『音声知覚』できるようになるまで『英語脳』(英語認識回路)を鍛えないと『意味理解』の処理までまわりません。さらに英語は英語の語順のまま自然に『意味理解』できるようにならないとネィテイブの通常の話すスピードに『英語脳』がついていけません。
リーディングで『訳読』する時間がない
リーディングは大量の英文を読まなければならず、『訳読』(返り読み)して理解するだけの時間はありません。英語を英語の語順のまま理解して速読できる『英語脳』を構築しないと英文の『意味理解』の処理ができません。
TOEIC730点の壁越えのカギ
それは、『発音』➡『ディクテーション』➡『オーバーラッピング』の順番に学習トレーニングを行うことです。
そうすれば脳内に音声知識データベースが構築されリスニングにおける『音声知覚』と『意味理解』の処理を『自動化』できます。
最初に『発音』トレーニングで英語を聞く『英語耳』がひらくようになり、次に教材のリスニングの音声を聞いて『ディクテーション』を行うことで聞き取れない単語や意味の理解できない英文に気づきます。その後、リスニングの音声を聞いてスクリプト(文字)を見ながら同時に『オーバーラッピング』を繰り返すことで音声と文字を結びつけながら英語を英語の語順のまま理解できる『英語脳』が鍛えられるのです。
TOEICの初級~中級者はリスニング学習のみでOK
最初は、リスニング学習のみでOKだと思います。但し、単に英文をリスニングするだけではなく『ディクテーション』で音声と文字のリンクできない箇所を見つけ『オーバーラッピング』で音声と文字のリンクを定着させて『音声知覚』を鍛え、英語を英語の語順のまま理解できる『英語脳』を構築する必要があります。『音声知覚』の処理を『自動化』しないと『意味理解』にまで処理がまわらず頭脳がスタミナ不足に陥ってしまいます。
リスニングで音声と文字のリンクを強化しよう
日本語に比べて英語は発音数が多い上に音声変化(リンキング・リダクションなど)やリズム・イントネーションも異なります。英文読解で覚えた英単語をコミュニケーションで使えるようにするためには『発音』トレーニングと音声と文字を結びつける『音声知覚』のための自主トレが必要です。
リスニングで英語を語順のまま理解しよう
英語は語順が変わると意味が分からないので英語を英語の語順のまま理解する『オーバーラッピング』が学習方法として最適です。英文読解のための『黙読』から学習をスタートすると日本語の語順で返り読みする『訳読』のクセがついてしまいます。『オーバーラッピング』を行えばリスニングに加えてリーディングもできるようになります。
おすすめトレーニング
トレーニング内容
1.『発音』トレーニング
毎朝20~30分・1週間
第2~5章・発音バイエル
2.『ディクテーション』
毎朝20分・1カ月
20例文(1例文・1回/1分)
『オーバーラッピング』
毎朝20~30分・1カ月
20例文(1例文・10回/1分)
3.『オーバーラッピング』
リスニングテストを1回実施
聞き取れない箇所の意味を確認
各パートのオーバーラッピング