風にまかせてシャベリン

独学で英語を喋れるようになるための学習方法

シャドーイングで英語耳をアップデート

英語でおしゃべり大好きシャベリンです。


5月中旬に梅雨入りしてから2ヵ月近くも続いてきた長雨もいよいよ峠を越えそうで、時折からっとした空気からまるで夏の始まりを告げるように差し込む朝の日差しに少し面食らってしまうこの頃ですが、皆さんはどのようにお過ごしでしょうか。本当は、スカッとした気持ちで遊びたいけど、コロナも第5波の山が迫りつつあり、本日、7/12から東京都に4回目の緊急事態宣言も発令されて心はまだ曇り模様です。今では緊急と言う言葉も安心・安全と同じくらい重みのない言葉に変わってしまいましたね。東京五輪も当初の予想通りほとんどの場所で無観客開催となりすっかりシラケムード。一方、海の向こうの大リーグでは、マスクなし、超満員の観客で連日Sho-Time。大谷選手が、シーズン半ばで33号のホームランを放ち、投手でも4勝目、前人未到、異次元の二刀流で大活躍しているのとは対照的ですね。 


というわけで、最近は、NHK-BSの大リーグ中継で、LAエンゼルスの試合を見るのが楽しみなのですが、先日、大谷選手のファンへのインタビュー映像を見てたら簡単な語彙と英文構造で話しているはずなのに、ときどき聞き逃すことがありました。会社を退職してから、英語を全然聞いたりしていなかったからかもしれませんが、やはり英語耳がアップデートされていないことが原因じゃないかと思います。ネイティブの人たちは、通常、カジュアルな省エネ発音のままノーマルスピードで話しているので、聞き取りづらいことがありますね。海外ニュースの場合ならアナウンサーの発音もクリアで、語彙や英文構造もカテゴリー毎にだいたい決まっているので知らない単語がたまに出る以外は聞き逃すことは少ないですけどね。


shabeling.hatenablog.com

ネイティブ英語の『聞き取り』と『意味理解』ができないのはなぜ?

  • 皆さんは「聞き流す」だけで英語が聞き取れ、意味が理解できるようになると思いますか?
  • 週1回の英会話学校や30分程度のオンライン英会話だけでどれだけ聞き取れ、意味が理解できるの?
  • ニュースを聞いたり海外ドラマを見続けるだけで聞き取れ、意味が理解できるようになるのかな?

脳内データベースの音声語彙が不足している

中学、高校時代の語彙暗記と英文読解をとおして文字語彙(文字を見れば分かる語彙)は脳内データベースに十分あるのに音声語彙(音声を聞けば分かる語彙)に関しては語彙数が圧倒的に不足しています。音声と文字のリンクができていないからです。幼少期から海外で暮らしていた帰国子女とかなら学校や近所の友だちとの会話を通して、自然と音声のみで(文字すら知らなくても)理解できる音声語彙が脳内データベースにあると思いますが、子供の頃から簡単な英会話のトレーニングも受けていない純ジャパの日本人にはリスニングだけで聞き取れる音声語彙は少ないです。

英語特有のイントネーション、アクセント、リズムが身についていない

単音の母音や子音、単語レベル、音声変化の発音練習は、一週間くらい続けるだけでも効果がありますが、英文レベルになると英文構造の把握に加えて英語特有のプロソディ(イントネーション、アクセント、リズム)を身につける必要があります。英語の発音も口の筋肉を使った「運動」のひとつなので、英語特有のプロソディは繰り返し反復して発声しないと聞き取りは難しいです。

英語を英語の語順のまま理解できていない

英文読解の『訳読』による返り読みの弊害のため、ネイティブのスピードで英文をリスニングすると英語を英語の語順のまま理解できないことがあります。正確な発音や英語特有のプロソディが身について、最重要英単語の音声語彙が身についていれば、『音声知覚』のための『英語耳』が十分に機能するので、『意味理解』のための『英語脳』(英語の思考回路)による処理ができるようになります。

ネイティブ英語『聞き取り』と『意味理解』のカギ

それは、シャドーイングです。


シャドーイングは、シャドー(影)という言葉通りに、英文のスクリプト(文字)を見ないで、読まれた英文に少し遅れて影についていくように発声していくトレーニング方法です。プロの同時通訳者がトレーニングに使う勉強法でもあります。

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リスニングが向上する

英語の音声の特徴を自身で再現できるようになることで、英語の『音声知覚』が鍛えられ、リスニング力が向上します。内容の『意味理解』も意識してシャドーイングすれば英語を英語のまま理解できるようになるため、リスニング力はさらに向上します。

発音が向上する

シャドーイングは聞こえてくるままに音声を復唱するので、英語の発音に加えて英語特有のプロソディの聞き取り練習としても効果的です。結果として発音も向上します。

スピーキングが向上する

シャドーイングすることにより『音声知覚』と『内容理解』がつながり、英語での反応スピードが向上します。そして、定型文やお決まりフレーズなどがスムーズに発話できるようにもなります。

おすすめトレーニン

使用した教材

  • 『15時間で速習 英語耳』

レーニング内容

  12分・3カ月(週6日)
  2例文✕6分(1例文・10回/2分✕3セット)
  1セット目:リスニング(脳内ディクテーション:聞き取れない箇所を脳内で書き出す)
  2セット目:オーバーラッピング(気づき:スクリプトを見て聞き取れない箇所に気づく)
  3セット目:シャドーイング(定着:聞き取れない箇所を発話して定着させる)

この方法を試した理由

今まで発音練習とオーバーラッピングだけでも十分ビジネスで使える英語を身につけられるようになったことや、過去に何度かシャドーイングを試してみてハードルが高かったので敬遠していましたが、シャドーイングが効果の高いトレーニング方法であることは知られており、最近のコーチング型英会話スクールでも紹介されているため、一度やってみようかなと思っていました。そして、初春の頃、たまたま書店で『英語耳』でおなじみの松澤喜好先生の著書『15時間で速習 英語耳』を見かけたので試してみようと思ったからです。実際にやってみると頻出英単語1660語の中にまだ聞き間違える箇所があることに改めて驚かされます。今回トレーニングを行ってみて、はっきりとした効果を感じているので皆さんにもおすすめしたいです。


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